TouchDesignerをベースに、プロジェクター、鏡面、農業用ポリエチレンを使ったインスタレーション。以下は学生時代のポートフォリオより引用
上記の動画で、かなり説明は終わっているのですが、ここでは動画内の解説の文面化とそれに加えて一文二文付け加えていく形にしようと思います。つまり蛇足です。動画を見てください。
衛星写真をリアルタイムで取得して、それを使いたいという思いで作り始めました。もともと映奏でインターネットを使ったのが自分の中で新鮮で、そのアップデートのようになっています。インターネットの中でもストリーミングの地図を用いたのは、この展示会が「立ち入り禁止」をテーマにしているからで、インターネットから誰でも見られる立ち入り禁止区域はマップの中にあると考えたからです。
最初はGoogle Mapsを使おうと思いましたが、ライセンスやらAPIがいろいろ面倒だったので、MITライセンスで使用できて、processingで動く「Unfolding Maps」を採用しました。ただprocessing 2で開発が止まっているのに、画像をTouchDesignerに出力するSpoutがprocessing 3にしか対応していなかったり、後々不具合が起きそうな感じが怖いです。結局実装はprocessing 3上で無理やりUnfolding Mapsを動かしています。
そう考えると、低レベルからプログラミングするより高レベルにあるソフト同士をぐちゃぐちゃに混ぜて使うのが好きかもしれません。かなりソフト依存なので、あまりよくないです。
衛星写真を球にテクスチャとして貼り付け、Bumpマップもつけると、かなり地球感がでました。衛星写真や一見一色しかない海洋や南極でも綺麗な星を生成できます。ここで新しく星を作り出すのも立ち入れない場所を表すものです。
その映像を多数のスクリーンを通して、光が曲がり、またスクリーンを通っていくのは、情報が自らに届いていくような、あるいは情報が拡散していくような状況を表しています。スクリーンを多数並べたときに、横から見る面白さを見つけ、名前を「カイマミ」にしました。
途中に挟まる鏡面は、光を曲げる面白さを期待して導入したのですが、それだけでなく鏡面の中にもスクリーンが増えていく、空間の広がりをより補完するような効果出ました。直前の導入でしたが、正解だったと思います。
縁があって同じようなコンテンツを琵琶湖にあるキャンパスでも展示させていただきました。透過スクリーンは、一枚の板から切り出しているので、一枚にして持ち運びが可能です。
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