以下全然覚えていない、学生時代のポートフォリオからの引用
富士山といえば葛飾北斎の富嶽三十六景、中でも「神奈川沖浪裏」が印象的で、この絵の中の波と富士山が一体化したような構図が思い浮かびました。ならばいっそのこと一緒にしてしまおうというのが作品の最初の構想です。
少し裏話的ですが、もう一つ波と富士山を合わせた理由があります。富士山は独立峰として特徴的な形をしているものの、その使いやすいデータを見つけることができず不定形にしてしまいたかったからです。
真ん中を黒くしたグラデーション画像を基に、grid SOP(3Dの板みたいなもの)の頂点を動かすことで富士山の形を形成しています。波のような動きは画像にノイズを乗せることで実現しています。そのため0-255の間でグラデーションを作るのが少し難しかったです。
富士山の裏が見えてしまうため、グラデーション無しのノイズ画像を基にしたgrid SOPを大きく拡大して地面としておいたのが、(雲)海面のような空間を作り出しました。
富士山が発光しているように見えますが、実際にはメタボールと火口の間にライトがおいてあり、その後グロー等のカラコレ処理をかけることで発光感を出しています。オブジェクトごとにグローをかけたため、後光のように伸びる箱が地面の下に行っても、光だけ見えるような表現ができたのが発見でした。
富士山が出来てから、富士山だけだと寂しいかなと思い、前回のメタボールを噴火のエネルギーとして、長く伸ばした箱を後光として置いてみました。結果としてよかったと思います。
カメラが結構遠くに離れるのもダイナミックさを出せてよかったと思っています。
レンダリングに時間がかからないのがいいですよね…
富士山展×NEORTということでNEORTにて富士山をテーマにした作品を募集していました。そこに参加するために作った作品です。
優秀賞作品にはなれませんでしたが、ありがたいことにノミネート作品として選んでいただきました。抽象的な作品から意図、意図以上を読み取っていただけたコメントはとても励みになります…
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